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Meta、記憶と継続作業を重視したAIモデルを公開
2026年10月12日(月) - 10月18日(日)
要約・概要
10月12〜18日の週間AIニュース。Meta Muse Wonderの記憶と継続作業、Gemini 4 Argonの利用範囲と12月に上がるAPI料金、NVIDIAのローカルモデル、Google Deep Reviewの無料文書レビューをまとめた。
10月12〜18日、Metaは記憶と長い作業を打ち出した新モデルを出し、GoogleはGemini 4 Argonをアプリ・検索・APIへ広げた。NVIDIAは手元の機器で動かすローカルモデルを、Google Researchは文書の論理を検討するDeep Reviewを公開した。
四つを並べると、共通の流れが見える。AIに複数の段階がある仕事を任せる機能が増え、その仕事をどこで、いくらで動かすかを選べる幅も広がっている。
| 日付 | 発表 | 何が変わったか |
|---|---|---|
| 10/12 · Meta | Muse Wonder・Fullを提供開始 | 会話をまたぐ記憶と長い作業を打ち出す |
| 10/13 · Google | Gemini 4 Argonの公開範囲を拡大 | アプリ・検索・APIで利用可能、11月末まで導入料金 |
| 10/14 · Google Research | Deep Reviewを一般公開 | PDF・テキストの論理チェック、毎週2回無料 |
| 10/15 · NVIDIA | Nemotron 3.5 Super VL・Boltを発表 | 文書を読むモデルと、手元で動かすモデル |

01 · Muse Wonder
記憶を使い、長い仕事に取り組むAI
Metaは10月12日、Muse WonderとMuse Wonder Fullを提供開始した。打ち出した機能は二つ。Active Memoryは過去の会話から今の仕事に必要な文脈を取り出す機能で、Active Focusは行き詰まったら別の方法を試しながら目標に向かって作業を続ける力だと、Metaは説明している。Metaの発表
| モデル | 使える場所 | API料金・100万トークン当たり |
|---|---|---|
| Muse Wonder | Meta Model API・Muse Code | 入力 $4 / 出力 $20 |
| Muse Wonder Full | 対応するMuse Codeの契約プラン | 単独のAPI料金なし |
利用経路と料金は、10月19日にMetaのモデル案内で確認したものだ。

猫と一緒に読み解く Q&A
- 猫の研究員
エージェントモデルって、質問に答えるAIと何が違うの?
ポケットノート目標を受け取って、道具を使いながら複数の段階を自分で進めるAIだよ。「このコードを説明して」じゃなくて、「直して、テストして、だめならまた直して」まで任せる感じ。
- 猫の研究員
Active Memoryは会話の履歴を保存しておくこと?
ポケットノート保存で終わりじゃなくて、過去の会話から今の仕事に要るところを選んで取り出す、という説明だね。プロジェクトの条件を毎回伝え直す手間を減らすための機能なんだ。
- 猫の研究員
FullもAPIで組み込める?
ポケットノート使い方が違うんだ。FullはMuse Codeの契約プランで使うモデルで、API料金が出ているのはWonderだけだよ。
02 · Gemini 4 Argon
アプリ・検索・APIへ広がった利用範囲と料金
Googleは10月13日、Gemini 4 Argonの公開範囲を広げた。最初の紹介は9月30日で、今はGeminiアプリと検索AI ModeのPro・Ultraユーザー、そして開発者向けAPIで使える。Googleの発表
API料金には、終了日が決まった導入料金が付いている。Google Cloudの料金案内に基づくもので、アプリの契約料金とは別のAPI料金だ。
| APIの利用時期 | 入力100万トークン | 出力100万トークン |
|---|---|---|
| 2026年11月30日まで | $2 | $10 |
| 2026年12月1日から | $4 | $20 |
同じ量を使っても、時期によって請求額が2倍になる。キャッシュなしで入力100万トークン、出力10万トークンを使う場合で計算するとこうなる。
| 利用時期 | 入力100万トークン | 出力10万トークン | 合計 |
|---|---|---|---|
| 11月30日まで | $2 | $1 | $3 |
| 12月1日から | $4 | $2 | $6 |
猫と一緒に読み解く Q&A
- 猫の研究員
APIって、そもそも何?
ポケットノート自分のプログラムからAIに依頼を送って、答えを受け取る接続口だよ。アプリで直接話す代わりに、自分で作ったサービスの中にモデルを組み込めるんだ。
- 猫の研究員
「100万トークン当たり」のトークンは?
ポケットノートモデルが文章を処理するときの区切りだよ。一文字と同じとは限らなくて、送った文章(入力)と返ってきた答え(出力)は別々に計算するんだ。
「新しいモデルが出た」から「自分のアプリやサービスに入れられる」へ進んだニュースだ。今見えている料金は11月30日で終わる導入料金なので、運用の原価は12月の料金で見積もっておきたい。
03 · NVIDIA Nemotron 3.5
手元の機器で動かす文書・エージェント向けモデル
NVIDIAは10月15日、Nemotron 3.5 Super VLとBoltモデル群を発表した。Super VLは文書の文字・表・グラフを読むモデルで、Boltは対応するNVIDIA機器の上でエージェントの作業を直接動かすことに重点を置いている。NVIDIAの発表
| モデル | 用途 | 10月19日時点の状態 |
|---|---|---|
| Super VL | 文書・表・グラフなどの視覚情報 | 提供済み |
| Bolt 74B-A9B 24GB | 対応するRTX・DGX Spark等でのローカル作業 | 提供済み |
| Bolt E4B 4GB | 小型の対話・エージェント向け | 10月23日提供予定 |
猫と一緒に読み解く Q&A
- 猫の研究員
ローカル実行なら、ネットなしでも動く?
ポケットノートモデルの計算を自分のPCや管理している機器でやる、という意味だよ。ウェブ検索みたいな機能には、やっぱりネットが要ることもある。
- 猫の研究員
「公開ウェイト」って何?
ポケットノート学習を終えたモデルの数値を収めたファイルをダウンロードできる、ということ。外部のAPIを呼ぶ代わりに、自分で動かして管理できるんだ。
モデルを選ぶとき、「どこで動かすか」も一緒に決めることになる。ローカル実行自体は以前からある方法で、今回の発表はその中の選択肢を広げた。自分で動かせばAPI料金はかからないが、機器・電力・更新を自分で抱えることになるので、GeminiのようにAPIで使う費用と並べて比べたい。
04 · Deep Review
文書の主張と根拠を検討するAI
Google Researchは10月14日、Deep Reviewを一般公開した。論文のレビューから始まり、さまざまな文書へ対象を広げた道具だ。今はPDFとテキストを受け付け、一人あたり毎週2回まで無料でレビューできる。公式発表
Googleの説明では、文書を一度に丸ごと読むわけではない。文書を区切り、区切りごとにレビューの量を配分して複数のAIの作業で並行して読み、最後に結果をまとめて文書全体の一貫性を確かめる。
%% Deep Reviewのレビューの流れ・Google Researchの説明を簡略化した図
flowchart TD
A["文書をアップロード・PDF、テキスト"] --> B["区切る・レビュー量を配分"]
B --> C1["区切り1をレビュー"]
B --> C2["区切り2をレビュー"]
B --> C3["区切り3をレビュー"]
C1 --> D["結果を統合・全体の一貫性を確認"]
C2 --> D
C3 --> D
D --> E["指摘を見て人が最終判断"]
猫と一緒に読み解く Q&A
- 猫の研究員
「この文書を要約して」とはどう違うの?
ポケットノート要約は内容を短くすること。Deep Reviewは、主張と根拠がかみ合っているかを見るんだ。設計書で抜けている前提や、スライドの結論とグラフが食い違っているところを探す感じだね。
- 猫の研究員
アップロードした文書は何に使われるの?
ポケットノート公式案内では学習には使わず、画面に表示するために1年間保存するそうだよ。
文書を速く作るAIに続いて、作った文書の論理を点検する道具が一般にも開かれた。自分の下書きをDeep Reviewにアップロードして、指摘を原文と照らし合わせるくらいなら今すぐ試せる。
まとめ
今週持ち帰る情報 — 自分の状況に合わせて見る
今週のニュースを自分の状況に合わせて見ると、こうなる。
| 自分の状況 | 今回のニュースで見ること |
|---|---|
| 同じプロジェクトをAIに続けて任せる | Muse Wonderの会話をまたぐ記憶と継続作業 |
| 自分のサービスにAIを組み込みたい | Gemini 4 Argonの利用経路と12月以降のAPI原価 |
| 自分の機器でモデルを動かしたい | Nemotron Boltの提供状況・対応機器・運用費 |
| 文書の論理や根拠を見直したい | Deep Reviewの無料レビューと原文との照合 |
四つのニュースは人気順ではなく、編集の判断で選んだ。製品情報と料金は10月19日時点の原文に基づいてまとめたもので、実際に使ったり性能を比べたりした内容ではない。
出典
- Metaの発表research.meta.ai
- Metaのモデル案内dev.meta.ai
- Googleの発表blog.google
- Google Cloudの料金案内cloud.google.com
- NVIDIAの発表blogs.nvidia.com
- 公式発表research.google
- Deep Reviewresearch.google